経営・ビジネス

起業したいが、起業するか就職するか迷っている大学生へ。それぞれのメリットとデメリット

近年、在学中に起業する「学生起業家」が増えています。
中には高校生からビジネスを始め成功しているひとも。
メディアに出ている人も多く、憧れ、起業したいと考えることもあるのではないでしょうか。

実際に私の周りにも「いつか起業したい」と意気込む大学生が多くいます。しかしみんな悩むのが就職についてです。
・一度就職すべきなのか
・今起業すべきなのか
どちらのほうがよいのか、メリットデメリットを考えて選ぶ必要があります。

今回はそんな大学生のために「就職せずに起業する場合」と「社会人を経てから起業する場合」のメリットデメリットを比べてみようと思います。

就職せずに起業する

まずは「学生起業」といわれる在学中に起業するパターンについて解説します。

有名な企業ではFacebook、フリマアプリのブクマ!で知られる株式会社Labit、株式会社リジョブなどが挙げられ、多くの成功事例があることがわかります。

しかし、メリットデメリットがわからずに起業しても成功は得られません。
まずはメリットから解説します

早い段階で圧倒的経験値が得られる

学生のうちに起業すると、多くの経験を積むことができます。

起業するには、資金調達、人材確保、組織運営、マーケティング戦略、PR活動などやるべきことがたくさん出てきます。これらを行う経験を積むと同世代の大学生に比べ、多くの知識と経験を得ることができます。

もちろん、事業を行うからには成功を前提に進めていく必要がありますが、事業を始めて、行き詰ったときも、それを乗り越えた経験が価値になります。
「成功」「失敗」という観点で見ると学生起業はリスキーですが、それで得られる経験は成功の有無にかかわらず、貴重なものになるでしょう。

近年では起業した経験を売りに、企業から内定をもらう学生もいます。学生のうちに起業し、ビジネスを実現させた経験はそれだけ価値のあるものです。

経営者としての経験を早くから得れることはメリットの一つです。

年齢が若いほど、インパクトが強い

起業家として始めた年齢が若いほど話題になりやすいです。学生という肩書は起業をする上で大きな武器になります。

学生起業家はそもそも数が少ないので、知名度が上がりやすいです。
多くの注目を集めることが顧客の獲得につながります。

ビジコンなどで同じ企業家から支援やアドバイスを受けやすいのもメリットです。

ビジコンとはビジネスコンテストの略で、参加者が考えたビジネスモデルをプレゼンし、競い合うコンテストのことです。

先ほども言ったように、学生起業家はそもそも数が少ないですから、学生ならではの若い発想をいかしたプレゼンができれば、ここで大きなインパクトを残すことができ支援を受けられる可能性が広がります。

また多くの人にプランを知ってもらいアドバイスを受けることで、プランの穴を発見できたり、早期改善の案を練ったりすることができます。支援者を見つけられる場合もあります。

学生起業家を発掘するためのビジコンも多く存在します。社会人起業家と比べるとライバルが少ない中で勝負ができます。

学生というブランドはやはり力があります。これを利用できるのは学生起業家の大きなメリットです。

メリットは以上になります。

次に学生で起業するデメリットをご紹介します

社会人の立場が分からない

社会人経験がないと、社会人のおかれている環境や立場が分からないことがおおくなります。

ビジネスマナーが身についていないという基本的なことはもちろん、社会人のニーズを把握できないというのは大きな欠点といえるでしょう。

想像でカバーできる点は限られていますので、念入りなマーケティング調査を行う必要性がありそうです。

学生としての目線を持って事業に臨めるというメリットがある反面、社会人の立場が分からないというのは重大なデメリットです。それを覆すのはそれ相応の努力が必要です。

業種によっては経験値が必要なことも

業種によっては経験値が必要な場合もあります。

業種によって違いますが、経験の積み重ねがものをいう職種では、学生起業は不利といえるでしょう。

また、適切なサービスや事業内容であっても、経験が浅いと信用してもらえない場合も。

信用を得るには事業計画をしっかり練り、根拠を提示するほかありません。しかし、信用とは仕事上の行動によって得られるもの。
「約束を守れる人だ」「この人とビジネスを行っても大丈夫だ」という信用を、共に仕事をしていない学生の状態で得るのは難しいです。

学生起業家として成功する場合、これらの経験の少なさをカバーするアイデアとマーケティング調査が求められます。

就職してから起業するパターン

次は一度就職してから脱サラし、起業するパターンを解説します。
日本の起業家の9割がこのパターンです。

社会人として経験を積むと何が変わってくるのか

まずはメリットから紹介します。

給料をもらいながら経験がつめる

やはり、一定のお金をもらいながら経験を積めるというのは就職の大きなメリットでしょう。

顧客の属性や商品の回転率、新人育成のシステム、仕入れや物流の仕組みなどは外部からではわかりません。一度就職することでこれらの仕組みが理解できるようになります。


起業するビジネスの内容がある程度固まっている人は、関係ある業種に多く触れることができる企業を選んで就職するとよいと思います。

起業を考えているが、やりたいことが定まらないという人でも、実際に働くことで可能性が広がり、今までの発想にないビジネスが生まれるかもしれません。

人脈も大きな武器になります。上司や取引先はもちろんですが銀行やクレジット会社などに信用されることが大切です。

これらの信用は日ごろの取引や業務によって構築されます。先ほども述べましたが「この人とならビジネスを行える」という信用は、「仕事」を通して大人とかかわることが難しい学生には得るのが難しいものです。

会社という守られた枠組みの中で、ビジネスの経験を積めるのは大変有意義だと思います。

次はデメリットを紹介します。

時間が遅れる

社会人を経て起業する人は学生時代にスタートを切る人に比べると数年の遅れが出ます

会社での仕事を覚えて結果を出すには数年の歳月がかかります。本人の起業への思いにもよりますが、長年の積み重ねによる地位や収入を捨てて起業をするのには葛藤が生まれます。仕事を覚えて働いているうちに安定した環境に慣れ、起業せずに終える人も多いようです。

本気で起業したいと考えるなら起業家排出率が高い企業に就職しましょう。安定するだけでなく向上心のある周りの仲間たちが次々と社長になっていく様子は刺激になると思います。

社会人として働いてからの起業はメリットも多いです。しかし、若いうちの有限な時間が失われるという点は頭に入れておいたほうが良いと思います

最後に

いかがだったでしょうか。学生起業と社会人を経てからの起業、どちらにもメリットデメリットがあります。

まずは自分がどのように起業したいのか、ビジョンはあるのか、自分をもう一度見つめ直してみてください。

しかし、自分一人で悩んでいてもなかなか答えが出ない場合も多いでしょう。かといってビジコンやセミナーはありますが、準備に時間と手間がかかりハードルが高いという人も多いと思います。

気軽に経営者やフリーランスの人に話を聞く機会があるといいですよね。

そんな時はコワーキングスペースを利用するのがおすすめです。コワーキングスペースでは各々の課題を進めるだけでなく、利用者同士の交流も行われています。

起業家はもちろんフリーランス、社会人学生などを紹介してもらい多様なビジネススタイルとその様子について知ることができます。

特に名古屋市のコワーキングスペース「コンパスルーム」はおすすめです。

名古屋市東山線東山公園駅から徒歩3分の立地のコンパスルームは「生き方に悩む社会人・学生が明るく過ごせるコワーキングスペース」をコンセプトに営業しています。

「起業はしたいけどどのように行動すればいいかわからない」「具体的なプランがない」といったひとでも気軽に相談することができます。

詳しくはこちら

https://yumeportwork.xsrv.jp/about-compass-room/

興味のある方は是非一度足を運んでみてください。