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発達障害で悩んでいる大学生の皆さんへ。ありがちなお悩みとおすすめのコミュニティ

大学生の中にも発達障害の方は一定数存在します。

発達障害は、自分に興味のある事ならとことん探求していく性質もあり、自分に合った学部や学校に入学できれば、才能を大きく伸ばすチャンスがあります。

しかし、大学の制度は中学高校と比べて大きく変わるため、変化に対応しづらい発達障害の人は戸惑うことも多いでしょう。
私自身も発達障害の特性で悩んできました。

そんな悩みを軽減させるためには、発達障害について理解のあるコミュニティに入るのがおすすめです。
悩みを共有することで、将来への不安が軽減されたり、具体的な解決策が得られたりします。

今回は、発達障害の大学生にありがちな悩みと、名古屋でおすすめのコミュニティを紹介します。是非最後まで読んでみてください。

発達障害とは

発達障害には以下の3種類の診断名があります。

ADHD(注意欠陥多動性障害)
アスペルガー症候群
学習障害(LD)

の3つです。
いずれも詳しい原因は分かっていませんが、先天的な脳の発達に原因があると言われています。また併発している場合も多くあります。

ADHD

ADHDとは注意欠陥多動性のことです。
主な特性は多動性、不注意性、衝動性に別れます。

具体例として

多動性 貧乏ゆすりなど無意味な動きが多い。
不注意 忘れ物、なくし物が多い。ケアレスミスが多い。時間管理が苦手
衝動性 思ったことをすぐ口にしてしまう。衝動買いが多い。
などが挙げられます。

これらの特性により、怠惰な人、だらしない人と誤解され苦しむ人が多いようです。

アスペルガー症候群

アスペルガー症候群にも主に3種類の症状があります。
「対人関係の障害」「コミュニケーションの障害」「パターン化した興味や活動」です。

対人関係の障害 「空気」を読む。「暗黙のルール」のが苦手。自分の感情を表現したり、相手の感情を読み取ることが苦手

コミュニケーションの障害 難解な言い回しを使う。言葉の間接的な意味を読み取れず、文字通りに受け取ってしまう。

パターン化した行動や趣味 決められた手順に強いこだわりを持つ。予想外のことへの対処が苦手

これらの特性により、面倒くさい人、常識のない人と誤解され苦しむ人も多いようです。

学習障害(LD)

学習障害とは、全体の知能の発達に遅れがないのに「聞く」「書く」「話す」「計算する」「推論する」能力のいずれかの能力の会得、使用が極端に難しい状態のことです。

目が見えない、耳が聞こえないといった体の機能直接の原因はなく、脳の中枢神経の機能障害が原因と言われています。

読字障害、書字出力障害、算数障害など様々なタイプがあり、個人によって現れ方も違います。

ありがちな悩み

発達障害の特性を紹介しました。次は大学生が悩みがちなポイントを紹介していきます。

診断や特性を伝えるべきか

以前に比べると発達障害という言葉は浸透しましたが、中身について誤解を持っている人は多くいます。そんな中、発達障害を完全にオープンにするのはリスクも多いです。

しかし、発達障害の特性が周りの理解によって、軽くなるのも事実です。

誤解がないように自分の特性を知って対処してもらうためには伝え方と場所を選ぶ必要があります。

発達障害の人が他人と上手くコミュニケーションを取るには、相手に具体的な対策を提示するのが大切です。

「情報は口頭ではなく、なるべくメモなど書いてほしい。」など相手がどうすれば良いかわかりやすく伝えましょう。

勉強や単位を取るのに苦労している

勉強面でも、悩むことが多いようです。

代表的な悩みとしては、講義ノートが上手くとれない。講義に集中できない。履修登録が上手く出来ない。レポートが間に合わない。などがあげられます。

結果大学に通うのが億劫になってしまいます。深刻な状況になる前に、悩みに対処することが大切です。

そこで便利なのが学生相談室です。ほとんどの学校に学生相談室、学生相談センターが設置されています。個別の対応策を提案してもらえます。

学校によっては発達障害の届け出を出すことによって、履修など大学生活のサポートをしてくれる場合も多いです。一度大学側に確認してみることをお勧めします。

人間関係がうまくいかない

発達障害の人、特にASD傾向が見られる人には人間関係に苦手意識を持っている人が多くいます。「ゼミの仲間に馴染めない」「友達ができない」といった悩みもよく聞きます。

授業では実験や少人数のグループワークが苦手だったり、先生の指示に対する解釈を誤って突拍子のないことをしてしまったりすることが多いようです。

同時並行の苦手さから、相手の話を聞きながら相槌を打つことができなかったり、こだわりや関心を持つ範囲が狭く一方的に話してしまったりします。

対策としては「できるだけグループワークの授業をさける」「講義型の授業を多く取る」「大学以外の居場所を見つける」などがあります。

大学だけが友達を見つける場所ではありません。発達障害のコミュニティも多く存在するので、そこで友人を作るのも良いでしょう。

名古屋で発達障害当事者が運営するおすすめコミュニティ

ここまで発達障害の大学生の悩みを紹介してきました。他にも就職や恋愛など悩みは尽きないと思います。

大切なのは、悩みを相談できる場所を見つけることです。発達障害に理解のあるコミュニティを見つけることで悩みを抱え込まず、早めに対処することができます。

今回は名古屋でおすすめの発達障害当事者が運営するコミュニティを紹介します。

カフェ夢PORT

発達障害当事者のほっしーが運営するカフェです。

場所  〒460-0008 愛知県名古屋市中区栄4丁目13−18 栄スパークビル 7f
栄13番出口から徒歩3分

定休日 木曜日
営業時間 10時〜18時

「第二の家」をテーマにしており、非常にアットホームな雰囲気です。ほっしーの人柄と美味しいカフェオレ目当てに幅広い客層が集まります。

毎月第3日曜日には発達交流会という当事者会を開催しており、発達障害同士で悩みを相談しあうことができます。

常連さんによるイベントも随時開催しています。

こねっこ

場所 〒466-0815 愛知県名古屋市昭和区山手通5丁目32 番地 月東ビル 1 階
八事駅から徒歩3分
営業時間 9時〜18時
定休日 日曜日

美味しい食事とコーヒーがいただける八事のカフェで、落ち着いた雰囲気です。

日替わりランチや期間限定スイーツがあり、発達障害のコミュニティとしてだけではなく、カフェとしても人気です。

発達障害当事者会などのイベントも充実しています。就労支援も行っており、発達障害の人やうつ病などの精神疾患がある人の働き方についても知ることができます。

イベントバーエデン

場所 愛知県名古屋市中区東桜2丁目22−14 キングビル B1
新栄から徒歩6分
営業時間 19時〜22時半
定休日 不定休(Twitter参考)

新栄にあるバーです。毎日バーテンダーが変わる特殊なシステムで、様々なイベントが行われています。企画はボードゲームバーやタロット占いバーなど個性豊かです。

バーですが怪しい雰囲気はなく、女性1人でも入りやすいです。
お酒が好きな方や、賑やかな雰囲気で楽しみたい方におすすめします。

おわりに

いかがだったでしょうか。

発達障害の悩みは多いですが、考え方や周りの環境によって改善できる点が多くあります。この記事を参考に解決に向かってくれたら嬉しいです。

悩みを解決するには、人と共有するのが有効です。悩みを相談するには同じような悩みを持っている同世代の人に会うのも良いでしょう。しかし、大学以外で同世代とのコミュニティを探すのはなかなか難しいです。


発達系のコミュニティではありませんが、このサイトを運営しているコワーキングスペースでも相談できます。

「日本一お悩み相談のできるコワーキングスペース」をキャッチコピーに、大学生や20代の若者中心の客層です。

詳しくはこちら

https://yumeportwork.xsrv.jp/about-compass-room/

気になったらぜひ足を運んでみてください。